自閉症には3つの特徴があります。
- ① 社会性の障害
- 母親をはじめ、他の人との関係を作ることが苦手です。乳幼児期の特徴として名前を読んでも振り向かない、後追いが無い、身体を触られるのを嫌う、抱っこを嫌う、抱っこされても抱かれる姿勢をとらない、あやしても喜ばない、一人でも平気、視線が合わないなどの特徴があります。
- ② コミュニケーションの障害
- 他人に意思を伝えるのが苦手です。言葉の発達の遅れ、言葉が出ないだけでなく、オウム返しになったりきちんとした言葉を使えなかったりの言語障害がその1つです。2歳で単語を話さない、あるいは3歳で2語文が出ないのいずれかの場合、言葉の遅れがあると判断します。年相応の物まねをしない、ごっこ遊びをしない等言葉以外の部分で遅れがある場合もあります。
- ③ こだわり等の行動の障害
- 行動や動作が限られたり、同じ動作を繰り返すことを指します。同じものを執拗に収集したり場所や時間、道順を変更できない、同じ靴や洋服しか着ないなどの特徴です。その他にも手の指を宙に向けてヒラヒラさせる動作を繰り返したり、水道の水に手をずっとつけて刺激を楽しんだりと反復的な動作も特徴です。これらの動作が1歳を過ぎたあたりから現れ徐々に強くなり、3歳くらいまでに出揃ってきます。これら以外にも、乳幼児から続く不規則な睡眠、小さな音への敏感性、大きな音への鈍感性などの特徴も多く見られます。
最近、アスペルガー症候群という用語をよく耳にします。実はこれも自閉症の一種です。アスペルガー症候群は自閉症の3つの特徴のうち、コミュニケーションと言葉には遅れが無いものを指します。