幼稚園や保育園への入園は、子どもにとって初めての社会参加です。時間が短くても、兄弟以外の他人の子ども同士が親ではない保護者の下でカリキュラムに沿った時間を過ごします。家庭ではスローペースでも良し、親が変わってあげても良しですが、片付けができない、身の回りの始末が出来ない、ルールが守れないとなると1日中叱られ通しになりかねません。
学校の先生に対するのと同じでLD児への理解を求め、必要に応じて『ぼくのことわかって』などの本などを読んでもらって理解を深めてもらうようにしましょう。そうすれば状況は好転していくと思います。
障害を隠すのではなく、きちんと理解してもらうことが大切です。子ども会の活動や園の役員を引き受けたりして周囲の親とも積極的に付き合いましょう。我が子に手がかかる分、園や地域全体の子どものお手伝いをするつもりで、対立することは避けて協力して楽しい毎日を過ごせるように努力しましょう。
学習面の負担の少ない時期だからこそ、親子でのお付き合いを広げ、仲間作りを始めるべきです。自分の子どもだけでなく、他の子どもの面倒もまとめて見るつもりで接することで、周囲の親の見方は変わってきます。親の考えが子どもに反映するため、子ども同士の時間も安心して過ごせるようになります。この年代のLD児の情緒の安定のためには、そういうことが何よりの方策であると考えます。