養護学校とは一般に中度あるいは重度の障害児のための学校です。対象は大別すると、肢体不自由、病弱・虚弱、精神虚弱に分けられますが、併設のところもあります。ほとんどの養護学校には初等部・中等部・高等部があり、幼稚部があるところもあります。
学区が広範囲になるため、スクールバスなどで通学しているところや寮生活をしているところが多いようです。
ここでは主に精神虚弱児対象の養護学校の小・中学校段階に対応する初等部・中等部を中心に述べていきたいと思います。
対象となる子どもの障害の程度は中度あるいは重度が多く、一般的には小・中学校の特殊学級よりも、より大きな困難さがある子どもが多いようです。
授業内容も教科学習だけではなく、生活自立の基盤になる体力、身辺整理、社会適応訓練など生活自立に向けての活動が主となります。そのため集団性が弱くなったり、また普通学級の健常児とのかかわりが少なくなるというのがデメリットと言えるでしょう。
しかし、最近は積極的に地域との交流に取り組んでいる学校も多いようで、バザーなどの行事を通して地域の小中学校と定期的に交流するという例はかなりあります。
また、放課後等デイサービスなどの私塾でも同様に専門知識を持った先生が指導に当たりますし、子ども1人あたりの先生の数も多く、個々の障害に合わせた対応をしてくれます。