時間という概念は物とは違って具体的な物として存在していない抽象的なもののため、LDにとっては理解が難しいもののようです。 時計の模型で針の動きを目で見えるようにしたり、砂時計等を使って教えるのが一案です。
何時に起きる、学校まで何分かかる、カップラーメンが出来るまで3分かかる等具体的な行動に紐付けて覚えさせていくようにしましょう。
1日のスケジュールを目に見えるように貼って、時間の流れが目に見えるようにするのも1案です。 金銭感覚については、実際にお金を使わせることで感覚を身に付けるようにしましょう。遠足のおやつを買う、お使いに行かせるなどから始めると良いと思います。
その場合に、例えば720円の買い物をするとして、1,000円札を渡すのではなく、100円玉を8枚渡しましょう。そうすることで、720円は700円と800円の間でおつりが80円帰ってくるということがわかります。
1,000円札の場合はお金を店員に渡して、おつりをただ貰うだけになってしまうため出来るだけ体得できるように工夫することが大切です。
継続的にお金を使うことを覚えさせると同時に、お小遣い帳の記入方法を教えるのも良いと思います。
そうすることで、お金を計画的に使う方法や貯金をする術を学ぶことができます。
ところで、時間を守らなかったり、財布を取るなどした場合ですが、ただやみくもに怒ってしまうと本人はなぜ怒られているのかわからなくなるため、なぜそういうことをしてはいけないのか、自分が実際にされてどんな気持ちになるのかという例を踏まえるなどして本人の納得のいくように説明してあげましょう。