LDの症状として、注意集中困難があります。ひとつのことに集中することが苦手で、教室でも廊下の小さい音で振り返ったり、窓に映った鳥の影に見とれたりしてしまいます。
その反対に、こだわりの強い子どもも多く見られますが、自閉症を抱える子どもに多く見られるようです。
まず、こだわっていることの原因は何かを考えて見る必要があります。こだわっているものが単に興味の対象物としての意味だけなのか、別のストレスから逃避するための手段であるのかを考えて見る必要があります。
単なる興味の対象でしたら、それが特別困ることや他人に迷惑がかかることが無ければ、あまり叱ったり、止めたりさせないほうが良いと思います。興味の対象はその時々で変わっていきますし、適度であれば集中できることがあることはむしろ望ましいことです。 こだわりをマイナス面だけではなく、プラス面でもとらえて伸ばしていけばいいと思います。
また、同じことを何度も繰り返すことについては、興味の対象をそらせて止めるようにしたり、話題を変えるようにしましょう。
こだわっている対象物を排除されたり、思うようにならなくなったときはパニック状態になります。このようなときに備えて、自分でパニックを抑えられるよう、成長に応じて訓練していく必要があります。
他人には分からないようにサインを決めておき、起きそうになったらそっとサインを送るなど様々な方法を考えておくと良いでしょう。
特に、就労する時期までにはできるだけパニックやこだわりを自分で抑えられるようにしておくことが大切です。