LDの子どもたちは、興味があるものに対して集中し過ぎるあまり、周りが見えなくなってしまう傾向があり、その結果として迷子になりやすいといえます。
また、迷子になっても不安を感じない子や、本人は迷子になったと思っていない子どももいます。
迷子になることは仕方のないことと考えて、なってしまったときの対応を身に付けさせることが重要です。
低年齢の場合は、衣服の裏に住所、氏名、連絡先を書いた布を縫い付けておくこと。迷子になったときの集合場所をあらかじめ決め、理解させておくことなどを心掛けてください。
集合場所は、子どもの興味のある場所や目標物がはっきりしている場所が良いと思います。
高学年になったら迷子になっても一人で帰ってこられるための訓練をしておくことが必要です。例えば普段から一人でも電車やバスなどに乗車できるように切符の買い方、乗り継ぎの方法などを身に付けさせておくことが必要です。
また切符や財布をなくした時に駅員や警察への援助の求め方も模擬訓練などを通じて身に付けさせておくと良いでしょう。
電話の掛け方は、必ず教えなければなりません。その際は、自宅以外の電話番号も覚えさせておくことが有効です。迷子になった場合は親も一緒に外出しており、互いに連絡が取れない場合があるからです。
LDに関しての知識、理解がある親戚、学校の先生方にお願いしておき、子どもにも徹底させておけばより安心でしょう。