社会的な適応能力や行動力を養うために、習い事をさせるのは有効なことです。学校と家の往復だけでは、どうしても生活が単調になり、家に引きこもりがちになるという二次障害が現れることもあります。
様々なことを経験させて、本人が楽しみながら集中でき、喜びを感じられるものを見つけましょう。まず、本人が楽しいと思えることや興味を示すものから始めれば良いでしょう。
その上で気をつけなければならないことは、上達させたり、長続きさせることを優先目標にしないことです。本人が集中できて、楽しい時間を持て、自信が持てるようになることを目標としましょう。
野球、サッカーなどチームワークを必要とするスポーツは、ルールを覚え、それを守ること、人との関わり方の中で自分の役割を果たすことが要求され、社会性を育てるためにはふさわしいものと思われます。
対人関係が上手にできない場合は、スイミングスクールなどの個人単位での習い事から入ると良いでしょう。
それがグループでの指導に移った場合には、無理なく友達づくりができるようになるでしょう。
どんな習い事にするかは本人の性格などをよく見極め、同時に本人とよく話し合って決めましょう。また、せっかく始めたのだからより上手になって欲しいという気持ちは分かりますが、本人たちは勉強と同じようにがんばらされるのはかなわないという気持ちになるでしょう。
楽しんでくれれば良いと割り切りましょう。 LD児は集中することが下手で、飽きやすい傾向の子どもたちですから、友達に誘われていったんはやる気になったものの、まもなくやめてしまうということがよくあるようです。
入会金・月謝などを支払った後ですと、親も腹がたってしまいます。体験入学をさせてもらい、しばらく様子をみてから正式に入会するのも一案かと思います。