家事的なものや機械操作などのパターンがあまり変化しないもの、ノルマに追われないものが一般的にLDに向いている仕事です。農業や林業などの自然を相手にする仕事や、大工や左官などの手に職を付ける仕事もLD向きです。訓練することである程度の仕事に就くことは可能でしょう。また、クリーニングや清掃、食堂の補助的な仕事のように生活に基づいた作業内容は本人にとっても大きな苦痛はないでしょう。単純な繰り返し作業は内容にもよりけりですが、必ずしもLDに向いていると言い難い面もあります。一方で対人交渉や臨機応変に対応・決断が求められる仕事などはLDには向かない仕事と思えます。
仕事を続けるためには、その仕事が本人に適しているかが重要ですが、職場の人たちとの人間関係も重要です。どのような職場に勤めるか、運にも左右されますが、どんな職場でも周りと上手く付き合えるような訓練をしていくことが大切です。本人にとって不向き、もしくは望まない仕事に就いてしまうことも考えられます。このような場合は無理強いしない方が良いでしょう。休職、転職を経験し、より自分に合った職業、生き方を見つけていく方が良いと思います。