まず担任の先生に我が子を理解してもらうのが大前提です。本人の行動がわがままや怠けではなく、LDや自閉症、ADHDという障害の行動であることを説明し、一般的な特徴を理解してもらうことが必要です。しかし大切なのは、LDや自閉症、ADHDにこだわらず我が子の弱い点について話を進めていくことです。
そして、先生を子どもを一緒に育てていく協力者と考え、学校での様々な場面で適切な援助を受けられるよう配慮をお願いすることから付き合いが始まります。
要求すべきことはきちんと要求していかなければ状況は改善していきません。しかし、先生は40人近くの生徒を抱えています。40分の1以上の教育的配慮を求めることは公平さを失うかもしれないということを常に念頭においておく必要があります。
日頃の担任との連絡は連絡帳などを利用し、まめに情報を交換し合うことが第一です。また父母会などの折はできるだけ足を運び、PTAの役員なども引き受けることで、学校とのパイプを太くしておくことも大きな力となります。
また、父親、母親が揃って学校を訪問し、校長・教頭・担任と話す機会を作ることも必要でしょう。今日の日本の社会では、父親が平日に休みにくいという現状がありますが、父親が動けば学校側の対応も変わってきます。学校側の責任者は校長です。
そういう意味でも、校長との関係を良好に築いていきたいものです。
なかなか学校側の協力や理解を得られない場合、また、転居などで地域の状況が分からない場合など、教育センターや教育委員会、放課後等デイサービスなどの教育相談機関を利用することも一つの方法です。そこでは、その機関と学校と家庭との三者で協力していく、という方向に話しを進めていくことです。学校の悪口を言っても何の益もありません。