援助付き
就労及び福祉的就労のように障害者として就労する場合には、
雇用側は本人の能力を過大に要求しません。また、本人と雇用側が互いにハンディキャップを前提としていますので
周囲の人達の理解を得やすいことも期待できます。しかし、雇用者側に始めから個性の強い様々な
LDの特質まで理解してもらうのは困難です。
理解を得てもらうような機会を設けることが大切です。
職場の中では、周囲の人達に受け入れてもらうことを第一に考え、次のような事柄を心掛ければ良いでしょう。
- ①身辺の処理は、周囲の援助を受けない(みだしなみをきちんとする)。
- ②あいさつ、返事をきちんとする。許可や報告が必要な場合はきちんと行う。
- ③生活リズムが安定し、遅刻や欠勤をしない。
- ④ひとつの仕事は確実に最後まで行う。
- ⑤仕事を覚えていく意欲を持つ。
- ⑥危険なことが判断でき、安定して作業ができる。
- ⑦製品の取り扱いを丁寧にする。
なお、援助付き就労の場合は景気に左右されやすく、
不景気の時には人員整理の対象に最初に数えられる可能性が高いなど、現実的には厳しい側面も予想されます。また、賃金などは健常者に比べて低い条件になりますが、雇用者側に過大の要求をしたり、期待していくことは慎重に行うべきでしょう。