いざ不登校になってしまったら。親としてはじっくりとその子と向き合う、という覚悟を決めなければなりません。
LD児の場合、二次障害のひとつとして不登校に陥る場合が多く、自閉症やADHD、アスペルガー症候群を抱える児童も同様に、親が子どもを追い立てて登校させようとすると帰って状況を悪化させてしまいます。父親が怒鳴りつけたりするのはもってのほか。まずしっかりと子どもを見つめ、子どもの要求を受け入れ、子どもの傷ついた心をいたわってあげることです。
学校との連絡は定期的にしましょう。また相談機関に相談するのも、本人や親のカウンセリングという面からは必要です。その中で、不登校の原因を探っていくことも対処の仕方のひとつですが、原因がわかったからすぐに不登校が解消するというわけではありません。
不登校には、引きこもり・昼夜逆転現象・家庭内暴力など様々な症状が現れてくることがありますが、本人が自分で立ち直ろうとする意思を持つようになるまで待たなければ、根本的な解決には至らないのです。
本人に対しては、まず親との信頼関係を回復させることが第一です。そして、朝は定時に起き、きちんと食事を取るなど生活のリズムを確立させるようにします。徐々に1人で外出できるようにし、次の段階として不登校児を対象とするような民間のフリースクール、教育委員会の学習指導室・相談学級などを利用することも考えます。
しかし長い時間がかかるのは覚悟しておく必要があります。
小学校から中学校の卒業案での進級・進学は基本的に校長裁量であり、出席日数による留年などはまずありえません。しかし、高校進学時には欠席日数の条件などがある場合があり、進学は難しくなることがあります。