LDの学校での対応方法

LDの学校での対応方法 特別支援教育への転換の中、校内委員会、専門家チーム、巡回指導の3つの仕組みで構成される支援システムの構築、特別支援教育コーディネーターの配置、特別支援教室等の支援の場の設置などが全国の学校で進みつつあります。子どもの抱える困難を早い段階で気付いて皆で適切に対応する、つまり一人ひとりの個性を尊重する教育がこれからの目標になっています

学校でのLDの指導にあたり、学力面の困難だけではなくて社会性や運動・行動面での困難等についても指導していかなければなりません。LDの学習指導ではそれぞれのLDに見られる認知面の特徴や情報処理の特性に配慮した指導を学習の遅れを持つ子どもの指導に加味することが有効とされています。こうした指導を大勢の子ども達がいる通常の学級で行うことは決して容易ではありません。担任はできることを見定めたり、その子どもができそうなことを集団の中で適切に指導することが大切です。黒板に書くときの工夫、黒板を移す時の支援、発表時の支援、座席の位置、宿題や自主学習への配慮が挙げられます。

同時にこれから整備されていく通級型の特別支援教室で、その子どもにあった特別な支援教育を受けることも考えていくと良いでしょう。ひとりの子どもに特別な配慮を行うということは、その子どもと付き合う上でのコツを他の子ども達に示すことにもなりますので、適切な配慮や接し方をまわりの子どもが真似るようになった時に相互の理解が進みます。

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